内向型公認会計士の悩み

内向型の公認会計士が日々の悩みをつづります。

監査法人を辞めたい人がするべきこと

監査法人を辞めたいと思うようになったのでこの問題について考えてみます。

 

 

監査法人を辞めたい

私は今監査法人に勤めている公認会計士です。

最近「辞めたい」と思うことが増えてきたのでこの問題についてちゃんと考えてみようと思います。

 

問題点の把握(監査法人を辞めたい理由)

①ストレスを感じることが多くなった

最近、仕事をしていてストレスを感じることが多くなりました。

私は入社してから数年がたち、いわゆるシニアと呼ばれる職階で小さいチームのインチャージ(現場責任者)をいう立ち位置で仕事をしています。

この立場になってから現場では一番上の立場となりました。

インチャージはクライアントとのやり取りや内部の日程調整、チームメンバーのマネジメントなどが主な仕事です。

インチャージになるまでは割り振られた仕事をこなしていくのが基本的な仕事でしたが、インチャージになってから仕事の内容が大きく変わりました。

私はこのインチャージの仕事が苦手であると感じることが多く、ストレスを感じています。

まず、私自身は人見知りであり、人前で話したり緊張感のある場面でしゃべることが非常に苦手です。

また、性格が比較的いい加減であり、日程調整やクライアント向け資料の作成など計画性・正確性が求められる作業が苦手です。

こういった仕事は今後増えていくと考えられます。

②忙しい

忙しく、プライベートな時間がもう少し欲しいです。

監査法人は繁忙期と閑散期がはっきりしており、忙しいときは非常に忙しく、暇な時期は結構暇です。

最近は働き方改革を進めていて休日出勤や深夜残業は減少しました。

しかし、業務量はあまり減っていません。効率化などいくつかの施策は行いましたが個人的には十分とは言えないと思います。

監査は品質を保つために毎年細かい点で業務が増えていきます。ですが業務を減らすということは基本的にありません。

監査を新規受嘱するとそれだけで人員が圧迫されて一人当たりの労働量が増加します。

その代わりに収益性の低いクライアントとの契約を解除するという動きは少なく、あまり現場の労働環境に目が行っていないのではないかというのが率直な意見です。

よって、今後はさらに忙しくなるのではないかと考えています。

問題点に対する解決策

大きく2つの解決策を考えました。

Aストレス要因となる仕事をなくす(減らす)

 私は上記の通りインチャージ業務が苦手です。リーダーシップをとって矢面に立ったり計画的にチームを動かしたりすることが苦手なのです。

なのでそのような苦手な仕事をなくしたり減らしたりすることでストレスは減ると思われます。

インチャージになる前のスタッフワーク(割り振られた仕事をこなしていく)についてはストレスをあまり感じなかったため、性格的には向いていると思います。

では、どうすればこのような仕事をなくすことができるでしょうか。

a辞める

今の仕事をやめればひとまず上記ストレスは解消されます。

ただし、もちろん次の問題が発生します。

 仕事を辞めてしまえば収入がなくなってしまうのでそれを補わなければならなくなります。

 

b辞めずに社内で仕事を変える

大手法人であり、規模が大きいので私の代わりはたくさんいます。

基本的には割り当てられた役割をしなければなりませんが、強い希望をすれば考慮してくれる法人だと思っています。

なので上記のようなインチャージ業務をなくしてほしいと強く頼めばある程度通るのではないかと思います。

Bストレスを感じないようになる

 a成長する

苦手なことを克服することでストレスを感じなくなるようになるかもしれません。

ただ、私もそこまで若くはないのでなかなか苦労しそうです。

それでも本を読んだり人に話を聞いたりして改善していくことは無駄ではないと思います。

 b割り切る

ある程度仕事は仕事と割り切って思いつめたりしないという心持ちを持つとストレスを感じなくなるかもしれません。

こちらも性格の問題なので簡単には変わらないと思いますが、一つの方法としてはあると思います。

具体的な行動

上記を踏まえて具体的な行動を考えます。

ストレスの少なくなる転職を模索する

いま問題視しているストレスと残業が少なくなる職場に転職できそうであれば転職も一つの手ですね。

重要なのは転職すれば解決するわけではないという点を忘れないことです。

今の職場から離れても同じ問題が発生したら意味がありません。

また、問題が解決したとしても新たな問題が発生することは想定しなければなりません。

時間やストレスが少ないということは報酬も減るということはほぼ間違いないはずです。

また、監査法人でなければ得られない経験やスキルはまだまだあると思っています。

なんだかんだ言って今の会社はいい会社だと思っています。

ただ、それでもずっといるつもりがない場合はどのタイミングで離れるかという話になると思うので最初のタイミングであることは間違いないと思います。

監査法人は基本的にパートナーを目指さない場合はどこかのタイミングで転職することが普通な気がします。

 

大事なのは転職は手段であるということです。

まずは目的を明確にしてからその目的を達成するために必要な手段を選択していくことだと思います。

なのでまずはストレス・残業が少ない転職先があるのかを調べたいと思います。

 

ストレス・残業が少ない転職先

よく言われるのは監査法人より事業会社のほうがワークライフバランスがとりやすいということです。

しかし、監査でいろいろな会社に行っていると当然一概には言えないということがわかります。

監査法人なみやそれ以上に大変そうな会社もありますし、たしかにワークライフバランスが取れそうな会社もあります。

また、監査法人と違うのは働く人・場所が固定されがちという点でしょうか。

監査法人はいろんな場所でいろんな人とチームを組んで働きます。これはなかなか良くてあまりにも合わない人のチームからは外してもらうという選択肢が出るためです。

それに対して一般事業会社は人間関係が固定される可能性が高いです。

そのため監査法人よりはそういった人間関係のリスクは高いと考えていいでしょう。

ただし、リスクが高いというのは決して悪い意味ではありません。

人間関係が良好であればそれが維持される可能性は監査法人よりも高いということです。

監査法人ではどんなに良好なチーム関係でも会社の都合で簡単に外されたりしてしまいます。

そのあたりは残るメリット・転職するメリットを考えて比較したうえで動くのがよいでしょう。

 

では上記のような条件の良い会社はどのように探せばよいでしょうか。

まず、業績が良い会社は労働環境が良い可能性が業績の悪い会社よりは高いでしょう。

労働環境を良くするにはそもそも会社に余裕が必要です。人件費は固定でかかる費用であり、かつリストラも日本ではやりにくいため、簡単には増やせません。

業績の良い会社は人員を確保するために労働環境を良くします。

とりあえず条件を挙げていきたいと思います。

・年間残業時間

・年間休日

離職率

・業績が良い

経理の外注化・システム化が進んでいる(進めようとしている)

この辺はエージェントや面接時に直接聞いていく以外はあまりないかもしれませんね。

会社全体としての数字は出るかもしれませんが経理だけの情報というのは基本的には公表されていなそうです。

 

よって、転職エージェントに登録したり直接会社にエントリーしたりしてからいろいろ確認する必要はあるでしょう。

 

能力を高める・割り切る

能力を高めることで仕事を楽にすればストレスがへりやめたくなくなるかもしれません。

転職をするにしても能力を高めておくとより選択肢が広がりますしね。

・仕事のスピードを上げる

・労働量をコントロールする

・苦手な能力を克服する

これらは本などを読んだりしたうえで実践につなげられればと思います。

また、メンタルを強化してある意味能天気に仕事をしていくということも考えられます。

要するにポジティブになるということですね。

 

まとめ

方向性としては以上のような感じでしょうか。

あとは具体的な行動につなげていく必要があります。

より具体的な話については追記若しくは新しい記事で突き詰めていきたいと思います。